Japan Architectural Reviewに集合住宅の自然換気に関する論文が掲載されました。
JAR(Japan Architecural Review)に集合住宅(NEXT21)における自然換気に関する英文論文が掲載されました。大阪ガスとの共同研究によるものです。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/2475-8876.70071
Development of an Adaptive Model of Thermal Comfort in a Mixed-Mode Japanese Multi-Family Apartment, Kazuya Matsuo, Soma Sugano, Toru Shiba, Shin-ichi Tanabe
本研究は、日本の住宅を対象としたローカライズ型の適応的温熱快適モデルを構築し、予測快適温度に対する湿度の影響を検討することを目的としています。また、空調利用を含む適応の程度についても分析しました。2020~2022年に同一住宅団地で温熱快適アンケートと実測を実施し、6607件の回答を収集しました。さらに、2018~2019年には窓開閉行動を調査し、確率モデルを構築しました。
導出された適応モデルの傾きはオフィスよりも大きく、住宅における適応の程度が高いことが示されました。空調使用時を含めた場合でも傾きは0.26であり、厳格な空調管理が行われるオフィス(ASHRAEデータベースでは0.13)よりも広い適応範囲が確認されました。室内環境の調整方法がミックスモードであれば、空調運転時を含む全データを用いた快適モデルの適用が可能であることが示唆されました。湿度の影響は小さく、屋外温度が1K変動した場合の影響は最大でも0.13K程度であり、快適温度の予測には単純な線形モデルで十分であると考えられます。