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3D点群データと拡張現実を活用した中規模オフィスビルの外皮改修効果の可視化手法

3D点群データと拡張現実を活用した中規模オフィスビルの外皮改修効果の可視化手法が2025年10月の日本建築学会技術報告集に掲載されました。東京電力との共同研究によるものです。

https://doi.org/10.3130/aijt.31.1425

3D点群データと拡張現実を活用した中規模オフィスビルの外皮改修効果の可視化手法
鵜飼真成, 仲西亮, 丸山英寿, 新藤幹, 久保井大輔, 宮嶋裕基, 萩谷玲香, 田辺新一

本研究では、既存建築物の外皮改修効果を迅速に解析・可視化することを目的として、3D点群データ、CFD解析、拡張現実(AR)を統合した手法を構築しました。3Dスキャンにより取得した点群データからデジタルモデルを生成することで、図面情報が不足する建物でも効率的に解析モデルを作成できることを確認しました。また、点群データに熱画像を重ね合わせることで、現況の温熱環境を直感的に可視化する方法を提案しました。

さらに、点群データから作成したメッシュモデルを用いて外皮改修前後の室内温熱環境をCFD解析により評価し、その結果を実空間に重ねてAR上で提示する手法を開発しました。これにより、ビルオーナーや管理者は室内を移動しながら改修効果を体感的に確認でき、従来の図面や数値説明よりも直感的な理解が可能になります。

本手法は事務所ビルに限らず、さまざまな用途の建築物に応用可能であり、省エネルギー化と快適性向上に向けた意思決定支援ツールとしての活用が期待されます。