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執務行動タイプを考慮した知的生産性モデルに関する研究掲載されました

執務行動タイプを考慮した知的生産性モデルに関する研究が日本建築学会環境系論文集2025年12月号に掲載されました。三菱電機との共同研究によるものです。

https://doi.org/10.3130/aije.90.666

執務行動タイプを考慮した知的生産性モデルに関する研究
深和 佑太, 小野田 亮介, 南 和宏, 渡邉 輔祐太, 飯田 隆義, 田辺 新一

本研究では、大規模なWebアンケート調査を実施し、共分散構造分析(SEM)により、オフィス環境が知的生産性に与える影響構造を明らかにしました。その結果、環境要素はリラックスやコミュニケーションなどを介して知的活動に影響を与えることが示されました。特に「リラックス」や「仕事の充実」は知的生産性への影響が大きく、知識創造(拡散的思考)のしやすさが重要な役割を果たしていました。また、光・温熱・音といった基本的な環境品質は直接的ではなく、リラックスを通じて間接的に影響していました。雑談のしやすさもフォーマルなコミュニケーションや知的活動に好影響を与えることが確認されました。

さらに、執務行動タイプ別の分析では、業務内容に応じて重要な要素が異なることが明らかになりました。知識創造を多く行う執務者ではリラックスや集中のしやすさが重要であり、情報処理中心の執務者では仕事の充実度の影響が大きいことが示されました。本研究の知見は、執務行動タイプに応じたオフィス環境の整備・提案に有効に活用できると考えられます。